ある日本語学研究家のトルコ人の先生からトルココーヒーを淹れるジェズヴェとコーヒーを頂いた。

朝の散歩から帰って早速いただくことに。コーヒーの袋を開けると懐かしい香りが漂う。
老舗クルカフヴェジ・メフメト・エフェンディの粉末状に挽かれたトルココーヒーは、欧米式のコーヒーの香りより深みがある。

トルココーヒーはコーヒーの粉末をジェズヴェに入れ水から煮出す。小さなカップに注ぎ上澄みを飲むのが伝統的な飲み方である。細かな泡が立つように淹れるのが望ましい。

コーヒーは、16世紀中頃にオスマン帝国(1299年頃―1922)の首都イスタンブルにアラブ世界から伝来した。たちまち趣向品として人気を得て、数十年のうちにコーヒー豆を売る店、コーヒーを飲ませるカフヴェ・ハーネ(カフェ)は600軒を上回ったと言う。

トルコ人の生活の中で嗜好品として欠かせない存在になったコーヒー、人々の憩いの場、商談の場、文芸の場として発展したカフェは、食文化としてトルコから世界に発信された。
2013年にはトルココーヒーがユネスコの無形文化財に所以である。