白梅が開花これは1月15日小田原の松永記念館正面入り口奥にある白梅の様子です。一分咲きと言うところでしょうか。お正月の賑やかさが終わって、大寒が近づくころ、いち早く春の訪れを感じさせてくれるのが、蝋梅や梅の開花です。私が個人的に、というか勝手に春の到来の先駆けとしているのがこの松永記念館の白梅の開花です。本格的な寒さはまだまだこれからなのでしょうが。
桜の開花日については、日本の各地での予想がメディアで伝えられ、日本列島の桜事情が詳しく報道されますが、梅に関しての開花予想はあまり聞きません。梅も日本人が古くから愛でてきた花木なのにと思うと不公平さを禁じ得ません。多分梅は桜のように一斉に咲きだすのではなく、生息環境などによって開花にばらつきがあるからだろうと勝手に思っています。写真の松永記念館の白梅はかなりの古木ですが、満開になると木全体が真っ白になるほどの花をつけます。松永記念館は実業家の松永安左エ門が昭和21年に小田原に転居した後、収集した美術品を公開するために敷地内に建設した施設ですが、その財団が解散後は小田原市が管理する所となり、正式には小田原市郷土文化館分館 松永記念館と言われます。
松永安左エ門所蔵の古美術品は全国の美術館に分散しましたが、茶人として著名であった安左エ門(耳庵)の茶室や粋を凝らした庭園は「日本の歴史公園100選」に選ばれています。椿、梅、桜、藤、天台烏薬、スイレン等々、四季折々の花木が楽しめます。